遥か今より遅く流れる旋律から




少なからず、光は急にとはいわないけれど、やってくるのでしょう::
好きです、とは安易にいえるものではないのです::
彼方より出づる、この気持ちはなんでしょう::
レグルスをとってみせると、見えもしないのに::


きっと目を覚まさなければ、こんなことにはならなかったのに::
黒い視界を閉ざしてしまえばよかったと::
空を隠す少年::
盲目なその意識の中枢にてやがてなにかを手放して::